麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑧/発熱の果実たち、迷宮へ…!

赤い巣、リバース!/その20
ケイコ



「…ケイちゃん、ご苦労様。みんな、お気づきだろうけど、本郷出戻りに、”おおどうぞどうぞ、やってやるって!”…のに賛成の私と横田競子は共に本郷と極限までデートした仲だ。本田にしても、ヤツのハンパない覚悟を晒した現場でコアに接してる。繰り返すけど、もう都県境は新しいフレームに向かって歩み出してる。組織同士の争いの過程はすでに消化したんだ。麻衣自身、それを受け入れてる。じゃなきゃ、好き好んで針のむしろに戻らない。だろうが…?」

これ以上の説得力を示すプレゼンテーションなど存在するものか!

私はこの時点でもう、確信を決していたよ


...


「…ヤツからすれば、キャビネットの頂点に立つことだって可能なんだ。実際、岩本なんかはそのポジションに就くことを麻衣に求めてる。それを蹴ってまでってことだよ。仮にその裏に企みアリとなれば、いくらでも潰せる外堀は敷いた。これは既に話した通りだ。…じゃあ、ここで再度みんなに問おう。本郷の復帰を諮ってみないか?」

さあ、みんなの反応はどうだ…


...


「荒子…、それなら、挙手じゃなく無記名の投票で行ったらどう?」

高津さんだ…

「無記名投票か…。選挙の要領だな」

「うん。ここの多数は1年だからさ、後々賛否のことでしこりを残さないためにもその方がいいと思う。皆も、自らの心に従って事を決することができるしだろうし。何しろ、極めてデリケートな決断を皆が求められる採決になる訳だしさ…」

「うん、のん子の言う通りだな。いづみはどう思う?」

「そうね…、挙手じゃあ、さすがにってところだし、無記名は名案だろう」

「じゃあ、みんなに聞こう。無記名投票で本議案を採決することに賛成してくれる者は挙手してくれ」

全員が手を挙げた…

要するに、最終的には各意見が上がった上で、正規の採決を取ることには皆が納得したってことになったんだ

ふう…

なんとも凄いプロセスだったが、ここまで来れば私的には可否なんて二の次だよ