赤い巣、リバース!/その17
ケイコ
多美、凄いぞ!
よく、感情に振り回されず、麻衣と向きあったって
総長もお前を”あの現場”に立ち合わせた意義をかみしめてるよ
実際、荒子さんは小刻みに何度も頷いてたし
これで残るは、荒子さんと私の賛成意見だけになった訳だ
みんなも先ほどとは若干、様子が変わったように見受けられる
さて、荒子さんはこの後、私に振るだろうか…
...
「…多美、率直に思いの丈を話してくれてありがとう。それでは、私からだ。その前にさ、みんなの本郷非難の中で、私の受けた理不尽な暴行、それに対して私の無念を慮ってくれた思い、本当に感謝するよ。みんなが本郷を憎む気持ち、改めて心にどしんと届いたわ。その上で、みんなの気持ち全部を受け取った私が改めて言わせてもらうよ」
荒子さんは自らの発言に出た
どうやら、私の出番はまだらしい…
「…私も足を折ってずっと痛みを抱えながら、とことん考えた。その結果だ。まず、ヤツはハンパない。これはもう文句なしだよ。その本郷は結局のところ、私には遠慮した。正確には躊躇を払いきれない相手だと、自分の心に結論を突きつけたんだ。そして、”
それ”を超えられた相手とも出会った。言うまでもなく、その相手こそ横田競子となる」
総長はそう言った後、私に顔を向けた
荒子さん、あなたはそこまでに考えを及ばせていたのですか!
...
「だからヤツは、私を排除してまで、その横田と”あの舞台”で戦った。そして、ヤツに眼鏡違いはなかった。その論拠は、このフツーの女子高生があの本郷に負けなかった一点で終結するよ。本郷は南玉に戻って、横田競子とガンガンぶつかり合いたいそうだ」
ここで出席者の大半は、総長と私に目線を往復させていた
このいきなりな結論の持って行き方に、やや戸惑いの表情を浮かべながら…
もちろん、私もだ
「どうだろう…。仮にケイちゃんが受けて立つって言うんなら、ヤツの申し出をどんと受け入れてやったら…。黒原さん、波沢さんはそれに同意をしてくれた。同時に本郷は今回の所業について、黒原さんからコツコツと訓読を受けてる。言わば、都県境のお目付け役が世紀の問題児、本郷麻衣の身元保証人になってくれたに等しい。無論、私も出過ぎたマネしたら容赦しない。最も、その前に鬼軍曹のいづみがしっかりと奴の悪さを監視するだろうがね。…じゃあ、ケイちゃんに考えを聞いてみよう」
なるほど、そう言うことだったのか…
私は荒子さんの狙った”切り口”がやっと読めた
ケイコ
多美、凄いぞ!
よく、感情に振り回されず、麻衣と向きあったって
総長もお前を”あの現場”に立ち合わせた意義をかみしめてるよ
実際、荒子さんは小刻みに何度も頷いてたし
これで残るは、荒子さんと私の賛成意見だけになった訳だ
みんなも先ほどとは若干、様子が変わったように見受けられる
さて、荒子さんはこの後、私に振るだろうか…
...
「…多美、率直に思いの丈を話してくれてありがとう。それでは、私からだ。その前にさ、みんなの本郷非難の中で、私の受けた理不尽な暴行、それに対して私の無念を慮ってくれた思い、本当に感謝するよ。みんなが本郷を憎む気持ち、改めて心にどしんと届いたわ。その上で、みんなの気持ち全部を受け取った私が改めて言わせてもらうよ」
荒子さんは自らの発言に出た
どうやら、私の出番はまだらしい…
「…私も足を折ってずっと痛みを抱えながら、とことん考えた。その結果だ。まず、ヤツはハンパない。これはもう文句なしだよ。その本郷は結局のところ、私には遠慮した。正確には躊躇を払いきれない相手だと、自分の心に結論を突きつけたんだ。そして、”
それ”を超えられた相手とも出会った。言うまでもなく、その相手こそ横田競子となる」
総長はそう言った後、私に顔を向けた
荒子さん、あなたはそこまでに考えを及ばせていたのですか!
...
「だからヤツは、私を排除してまで、その横田と”あの舞台”で戦った。そして、ヤツに眼鏡違いはなかった。その論拠は、このフツーの女子高生があの本郷に負けなかった一点で終結するよ。本郷は南玉に戻って、横田競子とガンガンぶつかり合いたいそうだ」
ここで出席者の大半は、総長と私に目線を往復させていた
このいきなりな結論の持って行き方に、やや戸惑いの表情を浮かべながら…
もちろん、私もだ
「どうだろう…。仮にケイちゃんが受けて立つって言うんなら、ヤツの申し出をどんと受け入れてやったら…。黒原さん、波沢さんはそれに同意をしてくれた。同時に本郷は今回の所業について、黒原さんからコツコツと訓読を受けてる。言わば、都県境のお目付け役が世紀の問題児、本郷麻衣の身元保証人になってくれたに等しい。無論、私も出過ぎたマネしたら容赦しない。最も、その前に鬼軍曹のいづみがしっかりと奴の悪さを監視するだろうがね。…じゃあ、ケイちゃんに考えを聞いてみよう」
なるほど、そう言うことだったのか…
私は荒子さんの狙った”切り口”がやっと読めた



