赤い巣、リバース!/その14
祥子
凄いことになってきたな
私は静美と顔を合わせ、この状況の深刻度を確認し合った
はっきり言って、かなりヤバイ…
結論はこうなるよ
だが、合田さんはこうなることを承知の上でなんだろうし‥
となれば、”この後”をどう仕切る気だ…
...
驚いた!
議案の提案理由、賛否意見を聴取することなく、いきなり賛否かよ!
そんで結果がまた驚きだ…
賛成は議案提出者でもあり、議長でもあり、南玉のトップでもある合田と、何と麻衣とタイマンを演じた横田の二人だった
さらに、棄権、賛成反対態度の保留が一人か…
確か狂犬取り巻きのイケイケで、本田だったか
うーん、何と言う構図だ
どう読み込めばいいのか…
...
「…みんな、率直な意思表明ありがとうな。じゃあ、ここで本議案提出の経緯を説明しよう」
おお、狂犬は思いのほか冷静だ
どこが狂犬かってとこだが…
...
「…本郷が南玉復帰を願い出たのは、西咲にヤツが乗り込んで来た日だよ。私にケジメをつけに来た時だったんだ。本郷はもとより、私の学校に出向けば最後、骨を折られることは覚悟の上だったはずだ。いや、正確には私を廃倉庫に監禁して足を折った瞬間からだ。逆に言えば、最初からそれだけの覚悟をもった上での蛮行…、さっきの津波の表現なら凶行ということになる。ヤツは西咲側6人の前で、その蛮行を謝罪して土下座した。ただし、反省はしていないとはっきり言い切っていた」
「なんて野郎だ!津波さん、アンタたちのリーダーはそんなケダモノのような所業に及んで、見てくれだけの土下座をしても反省の弁は口にできないのよ!信じられないわ!」
「そうよ!あんな女、南玉に戻ったら、またやりたい放題やらかすわ!ドッグスはその先遣を担ってるんじゃないの?」
「どうなの、津波さん!」
来たわ…
このバッシング、まるで津波のようだわ
祥子
凄いことになってきたな
私は静美と顔を合わせ、この状況の深刻度を確認し合った
はっきり言って、かなりヤバイ…
結論はこうなるよ
だが、合田さんはこうなることを承知の上でなんだろうし‥
となれば、”この後”をどう仕切る気だ…
...
驚いた!
議案の提案理由、賛否意見を聴取することなく、いきなり賛否かよ!
そんで結果がまた驚きだ…
賛成は議案提出者でもあり、議長でもあり、南玉のトップでもある合田と、何と麻衣とタイマンを演じた横田の二人だった
さらに、棄権、賛成反対態度の保留が一人か…
確か狂犬取り巻きのイケイケで、本田だったか
うーん、何と言う構図だ
どう読み込めばいいのか…
...
「…みんな、率直な意思表明ありがとうな。じゃあ、ここで本議案提出の経緯を説明しよう」
おお、狂犬は思いのほか冷静だ
どこが狂犬かってとこだが…
...
「…本郷が南玉復帰を願い出たのは、西咲にヤツが乗り込んで来た日だよ。私にケジメをつけに来た時だったんだ。本郷はもとより、私の学校に出向けば最後、骨を折られることは覚悟の上だったはずだ。いや、正確には私を廃倉庫に監禁して足を折った瞬間からだ。逆に言えば、最初からそれだけの覚悟をもった上での蛮行…、さっきの津波の表現なら凶行ということになる。ヤツは西咲側6人の前で、その蛮行を謝罪して土下座した。ただし、反省はしていないとはっきり言い切っていた」
「なんて野郎だ!津波さん、アンタたちのリーダーはそんなケダモノのような所業に及んで、見てくれだけの土下座をしても反省の弁は口にできないのよ!信じられないわ!」
「そうよ!あんな女、南玉に戻ったら、またやりたい放題やらかすわ!ドッグスはその先遣を担ってるんじゃないの?」
「どうなの、津波さん!」
来たわ…
このバッシング、まるで津波のようだわ



