赤い巣、リバース!/その11
祥子
「しっかりしろ、静美…」
「祥子さん、すいません…。私…」
「ああ、いいって。ここに座って楽にしてろ。あとは私がやる」
「すいません…」
私は静美の体を抱き起してから、再び議長側に顔を向けた
「合田さん、あんまり新村をいじめんでくださいよ。私が受けますから、全部…」
「津波…、鷹美とあっこに代わって礼を言うよ。武士の情け、ありがとうな」
参った…
この狂犬娘、すべてお見通しか…
静美を同行させるのは告げていなかったのに、即興でこう持ってくるとは…
大した器だよ、この女…
...
「合田さん、あなたにそう言われたら、私の口からも一言だ。麻衣の凶行を止められなかった私たちを許して欲しい。その上で、ここにいるみんなにも許されるんなら、ドッグスごと引き取ってください」
私は正座して、頭を下げた
「まあ、津波、もういいって。頭は上げてくれ。で、あんた達二人の前で決を採るからその眼で正視して欲しい。いづみ、決とりに行くが、お前はいいか?」
「ああ、いい」
「よし。みんな、もう何も言うことはないし、今決断できない者は棄権でいいよ。じゃあ、議長権限でケツをとるぞ。北田を除く、津波とレッドドッグスメンバーの復帰を認める者は挙手してくれ」
「賛成!」
「私も!」
なんだよ、全員賛成ってか…
麻衣、なんか、すごい展開になったよ…
祥子
「しっかりしろ、静美…」
「祥子さん、すいません…。私…」
「ああ、いいって。ここに座って楽にしてろ。あとは私がやる」
「すいません…」
私は静美の体を抱き起してから、再び議長側に顔を向けた
「合田さん、あんまり新村をいじめんでくださいよ。私が受けますから、全部…」
「津波…、鷹美とあっこに代わって礼を言うよ。武士の情け、ありがとうな」
参った…
この狂犬娘、すべてお見通しか…
静美を同行させるのは告げていなかったのに、即興でこう持ってくるとは…
大した器だよ、この女…
...
「合田さん、あなたにそう言われたら、私の口からも一言だ。麻衣の凶行を止められなかった私たちを許して欲しい。その上で、ここにいるみんなにも許されるんなら、ドッグスごと引き取ってください」
私は正座して、頭を下げた
「まあ、津波、もういいって。頭は上げてくれ。で、あんた達二人の前で決を採るからその眼で正視して欲しい。いづみ、決とりに行くが、お前はいいか?」
「ああ、いい」
「よし。みんな、もう何も言うことはないし、今決断できない者は棄権でいいよ。じゃあ、議長権限でケツをとるぞ。北田を除く、津波とレッドドッグスメンバーの復帰を認める者は挙手してくれ」
「賛成!」
「私も!」
なんだよ、全員賛成ってか…
麻衣、なんか、すごい展開になったよ…



