赤い巣、リバース!/その7
多美代
「なら、今日採決を保留にしてだよ‥、ただ漠然と検討しても堂々巡りになり兼ねないし、どうだろうか…。この際だ、ドッグスの”腹の中”を率直に聞いてみたら?」
「…」
「今日は津波祥子と新村静美を呼んであるんだ。みんなが良ければ、外に待たしてある二人をここに連れてこようかと思うんだが…」
ここでわずかの間、沈黙が漂った
よし、このタイミングだな…
私は手を挙げた
「じゃあ本田、発言どうぞ」
「はい…。ええと、津波さんの話は火の玉川原の後、のん子先輩の倉庫で何人かと聞いたんです。彼女はその時、総長と横田さんの帰還までの人質を買って出てくれて、そこでの場だったんですが…。津波さん、本郷の卑劣な手口はきっぱり非難していたんです。その上で、何故ってことも。…高津先輩、あの時の話とかも合わせて、みんなには是非、彼女たちの口からすべてを聞いてもらう必要があると思うんです!」
「そうね!私もあの時を思い出したわ…。荒子、せっかく外に待たせてるんなら、呼びましょう。みんはどう?」
「賛成…」(ほぼ全員)
「じゃあ、私が呼んでこよう」
「ああ、いづみ、お願いする」
ふう…
とりあえず、津波たちをここへ呼ぶことが出来たわ
はは…、おけいに目をやったら、アイツ、ウインクしてるし…(苦笑)
...
1分ほどして、恵川先輩に先導された二人がみんなの前に姿を現した
それにしても津波ってのは、いい体躯してるよな
バイクの走りを除いても、あのデカい体は希少だよ
いざケンカとなったら私なんか小さいから、パワーではどうにもなんないの痛感してるからね
それにコイツ、ハートがいいんだよな
なんで、本郷なんかとつるんでるかって首捻るわ(苦笑)
多美代
「なら、今日採決を保留にしてだよ‥、ただ漠然と検討しても堂々巡りになり兼ねないし、どうだろうか…。この際だ、ドッグスの”腹の中”を率直に聞いてみたら?」
「…」
「今日は津波祥子と新村静美を呼んであるんだ。みんなが良ければ、外に待たしてある二人をここに連れてこようかと思うんだが…」
ここでわずかの間、沈黙が漂った
よし、このタイミングだな…
私は手を挙げた
「じゃあ本田、発言どうぞ」
「はい…。ええと、津波さんの話は火の玉川原の後、のん子先輩の倉庫で何人かと聞いたんです。彼女はその時、総長と横田さんの帰還までの人質を買って出てくれて、そこでの場だったんですが…。津波さん、本郷の卑劣な手口はきっぱり非難していたんです。その上で、何故ってことも。…高津先輩、あの時の話とかも合わせて、みんなには是非、彼女たちの口からすべてを聞いてもらう必要があると思うんです!」
「そうね!私もあの時を思い出したわ…。荒子、せっかく外に待たせてるんなら、呼びましょう。みんはどう?」
「賛成…」(ほぼ全員)
「じゃあ、私が呼んでこよう」
「ああ、いづみ、お願いする」
ふう…
とりあえず、津波たちをここへ呼ぶことが出来たわ
はは…、おけいに目をやったら、アイツ、ウインクしてるし…(苦笑)
...
1分ほどして、恵川先輩に先導された二人がみんなの前に姿を現した
それにしても津波ってのは、いい体躯してるよな
バイクの走りを除いても、あのデカい体は希少だよ
いざケンカとなったら私なんか小さいから、パワーではどうにもなんないの痛感してるからね
それにコイツ、ハートがいいんだよな
なんで、本郷なんかとつるんでるかって首捻るわ(苦笑)



