ネオフレーム/その18
祥子
「だからさ、さっき言った通りよ。分けて考えなきゃさ。ドッグスは返却を受けるか否かの判断だけど、私となると、これは後ろ足で砂をぶん撒かれて、総長を監禁暴行して、さらにやくざを利用し、汚い謀略を用いて組織を潰されかかった、憎っくき、憎っくき、悪魔のようなクソ女の復帰依願だからね…。それの首を縦に振るかどうかって判断よ。まあ、どう考えても、ふざけんなバカヤロー!でしょ…」
「なら、お前…」
「へへ…、この先は真樹子さんだけに言ったけど、アンタもたぶんその眼で見られるはずだから、明日のお楽しみにしときなさい」
あー?
このヤロウ、私をもてあそんでるわ
「よし、お望み通り、南玉連中のリアクションはしっかり目撃して来てやる。そうとなりゃ、明日は静美を同行させる。いいな!」
「おお、それはグッドアイディアだねえ…(ニヤケ顔)」
ふー、コイツと話してると体の力が抜けるわ…
「あとよう、久美は外していいんだな?」
「うん、そうして。アイツは予定通り、真樹子さんにしばらくつけるから。以後は真樹子さんも今までと違った動き方になるし、久美には更なる勉強に励んでもらわないとね」
勉強ねえ…
...
ここで麻衣は私の顔をジロジロ見回しながら、何か言いたそうな表情してる
まあ、依然ニヤケツラだったが…
「…あんたにはさ、南玉カムバックじゃなくて、キャビネットの集団いくつかを仕切ってもらうって選択肢もあったんだよね。どうなの、祥子の気持ち的には。確かあんた、私とので”面接”では、ポジショニングってことでの力を要求してたよな?」
「ああ、あの大雨の廃倉庫ん時か。…確かに多くの人間を従って、のし上がってやろうって気持ちは強かった。でもさ、要は仲間たちを集めて気分よく暴れられる舞台というか、そんな環境を求めていたんだろうと思うよ。だから、今はポジションとかより、自分の身を置く”場所”が重要なんだ」
「と言うことは、南玉が気に入ったんだな?」
「まあ、そういうことになるよ。ちょっとの間だったが、南玉の連中は皆、活きが良くて刺激的だった。大所帯だから、もっと企業みたいに組織に引っ張られた奴らかと想像してたからね。ところが、実際目にしてみると、猛女たちの巣で、ガンガンやり合ってて、それで組織としてしっかり成立してた。はは…、今じゃ、ボロボロになりかけた南玉連合を、一緒に盛り立てていきたいって気にもなってる。お前とつるんで南玉をぶっ潰そうとしてたのに、不思議だが…」
私はガラにもなく、しみじみと語っていたわ
麻衣の顔はいつの間にかニヤケが消えていたし…(苦笑)
祥子
「だからさ、さっき言った通りよ。分けて考えなきゃさ。ドッグスは返却を受けるか否かの判断だけど、私となると、これは後ろ足で砂をぶん撒かれて、総長を監禁暴行して、さらにやくざを利用し、汚い謀略を用いて組織を潰されかかった、憎っくき、憎っくき、悪魔のようなクソ女の復帰依願だからね…。それの首を縦に振るかどうかって判断よ。まあ、どう考えても、ふざけんなバカヤロー!でしょ…」
「なら、お前…」
「へへ…、この先は真樹子さんだけに言ったけど、アンタもたぶんその眼で見られるはずだから、明日のお楽しみにしときなさい」
あー?
このヤロウ、私をもてあそんでるわ
「よし、お望み通り、南玉連中のリアクションはしっかり目撃して来てやる。そうとなりゃ、明日は静美を同行させる。いいな!」
「おお、それはグッドアイディアだねえ…(ニヤケ顔)」
ふー、コイツと話してると体の力が抜けるわ…
「あとよう、久美は外していいんだな?」
「うん、そうして。アイツは予定通り、真樹子さんにしばらくつけるから。以後は真樹子さんも今までと違った動き方になるし、久美には更なる勉強に励んでもらわないとね」
勉強ねえ…
...
ここで麻衣は私の顔をジロジロ見回しながら、何か言いたそうな表情してる
まあ、依然ニヤケツラだったが…
「…あんたにはさ、南玉カムバックじゃなくて、キャビネットの集団いくつかを仕切ってもらうって選択肢もあったんだよね。どうなの、祥子の気持ち的には。確かあんた、私とので”面接”では、ポジショニングってことでの力を要求してたよな?」
「ああ、あの大雨の廃倉庫ん時か。…確かに多くの人間を従って、のし上がってやろうって気持ちは強かった。でもさ、要は仲間たちを集めて気分よく暴れられる舞台というか、そんな環境を求めていたんだろうと思うよ。だから、今はポジションとかより、自分の身を置く”場所”が重要なんだ」
「と言うことは、南玉が気に入ったんだな?」
「まあ、そういうことになるよ。ちょっとの間だったが、南玉の連中は皆、活きが良くて刺激的だった。大所帯だから、もっと企業みたいに組織に引っ張られた奴らかと想像してたからね。ところが、実際目にしてみると、猛女たちの巣で、ガンガンやり合ってて、それで組織としてしっかり成立してた。はは…、今じゃ、ボロボロになりかけた南玉連合を、一緒に盛り立てていきたいって気にもなってる。お前とつるんで南玉をぶっ潰そうとしてたのに、不思議だが…」
私はガラにもなく、しみじみと語っていたわ
麻衣の顔はいつの間にかニヤケが消えていたし…(苦笑)



