ネオフレーム/その12
麻衣
「この、大バカ者どもが-ー!!」
「す…、すいませんー!」
わー、黒原さんの雷、スゲー迫力だわ
真樹子さんと私はベッツの入り口で直立不動のまま、いきなり怒鳴りつけられてね…
「真樹子!お前に波沢丈子を取り持ったのは、確かに南玉と衝突させる後押しのつもりだったよ。だが、何なんだ、お前らのとったそのド汚いやり口は!卑劣極まる手段いくつも使って、南玉を追い込みやがって!」
「あの…、黒原先輩、今回の企みはあくまで私の発案で、真樹子さんは私に頼まれて仕方なく…。ですから…」
「だまれ、麻衣!取ってつけてような、その場しのぎの方便なんか聞きたくねえっての!見え透いたかばい立てなんかヘドが出るって!お前らー、性根を正せ!」
「はいー!」
私たち二人は声を合わせ、軍隊顔負けのデカい返事で性根正す宣誓をした
「よし、ならもういいな、丈子ちゃん」
「ええ。もう、二人ともわかってくれたと思いますよ」
ふう~、怖かった…
...
その後、真樹子さんと私はソファに座ることを許され、今後、南玉連合の再生プランに則った、都県境のこらからのあるべき姿を説かれた
その上で、荒子総長率いる南玉連合の押し進める行動に、理解と相互協力を迫られた
まあ、本郷・岩本悪たれコンビは、南玉の邪魔などするんじゃないぞとクギを刺された訳だ
”はい、断じてそんな悪さは、もういたしません!”
私は心に誓ったわ
...
「いいか!これから当面は、私ら二人が目を光らせてるのを忘れるんじゃないよ。もし、今日の誓いを破ったら私は許さない。真樹子、いいな!」
「はい!今言われたことは、絶対に守ります…」
「麻衣、お前も今までみたいな真似したら承知しないからな!」
「はい。私も誓いは破らないことを誓います!」
「ふっ、全く…(苦笑)。アンタのウワサはずっと耳にしていたから、どんなクソガキだと思ってたけど…。想像してたのと、ちょっと違ったわね。眼光は鋭いが、汚い悪だくみばっか仕掛けてきた割に澄んだ眼をしてるよ。変な子ねえ、アンタ(苦笑)」
「クスクス…」(波沢)
二人とも笑ってる…
私、褒められてんのか…?
...
「とにかくキャビネット傘下は頭数では断トツになるだろうけど、決して他の集団へ戦争を仕掛けたりはダメだ。マキちゃん、いいな!」
「はい…。南玉や紅組とは今後、仲良しにはなれませんが、理不尽な挑発など絶対に慎みます。その方向で、各グループを誘導して行きます!」
「よし!頼むぞ、マキちゃん。それから麻衣、あんたの南玉復帰は私たちも了承した。荒子と横田さんも、南玉全体として却下されなければ、ウェルカムだそうだ。でだよ、心して聞きなさいよ。まあ、ケンカはいい。ガンガンぶつかりなさい。別に出戻りだろうが、おとなしくしてる必要はないさ。でも、今までみたいな策謀とかで組織をひっくり返すとかは言語道断だよ」
「はい、承知しています」
「なら、後はくどくどとは言わない。ふふ…、横田さんにはさ、こう言ったわ。本郷麻衣とは一歩も引き下がらずやり合えって。その結果もたらせられるものは、その時の都県境にとって、ストックになるとね」
ストック…
おけいと私がたどり着く”その時”には、私達が”そんなもの”を生み出してるって言うのか…
麻衣
「この、大バカ者どもが-ー!!」
「す…、すいませんー!」
わー、黒原さんの雷、スゲー迫力だわ
真樹子さんと私はベッツの入り口で直立不動のまま、いきなり怒鳴りつけられてね…
「真樹子!お前に波沢丈子を取り持ったのは、確かに南玉と衝突させる後押しのつもりだったよ。だが、何なんだ、お前らのとったそのド汚いやり口は!卑劣極まる手段いくつも使って、南玉を追い込みやがって!」
「あの…、黒原先輩、今回の企みはあくまで私の発案で、真樹子さんは私に頼まれて仕方なく…。ですから…」
「だまれ、麻衣!取ってつけてような、その場しのぎの方便なんか聞きたくねえっての!見え透いたかばい立てなんかヘドが出るって!お前らー、性根を正せ!」
「はいー!」
私たち二人は声を合わせ、軍隊顔負けのデカい返事で性根正す宣誓をした
「よし、ならもういいな、丈子ちゃん」
「ええ。もう、二人ともわかってくれたと思いますよ」
ふう~、怖かった…
...
その後、真樹子さんと私はソファに座ることを許され、今後、南玉連合の再生プランに則った、都県境のこらからのあるべき姿を説かれた
その上で、荒子総長率いる南玉連合の押し進める行動に、理解と相互協力を迫られた
まあ、本郷・岩本悪たれコンビは、南玉の邪魔などするんじゃないぞとクギを刺された訳だ
”はい、断じてそんな悪さは、もういたしません!”
私は心に誓ったわ
...
「いいか!これから当面は、私ら二人が目を光らせてるのを忘れるんじゃないよ。もし、今日の誓いを破ったら私は許さない。真樹子、いいな!」
「はい!今言われたことは、絶対に守ります…」
「麻衣、お前も今までみたいな真似したら承知しないからな!」
「はい。私も誓いは破らないことを誓います!」
「ふっ、全く…(苦笑)。アンタのウワサはずっと耳にしていたから、どんなクソガキだと思ってたけど…。想像してたのと、ちょっと違ったわね。眼光は鋭いが、汚い悪だくみばっか仕掛けてきた割に澄んだ眼をしてるよ。変な子ねえ、アンタ(苦笑)」
「クスクス…」(波沢)
二人とも笑ってる…
私、褒められてんのか…?
...
「とにかくキャビネット傘下は頭数では断トツになるだろうけど、決して他の集団へ戦争を仕掛けたりはダメだ。マキちゃん、いいな!」
「はい…。南玉や紅組とは今後、仲良しにはなれませんが、理不尽な挑発など絶対に慎みます。その方向で、各グループを誘導して行きます!」
「よし!頼むぞ、マキちゃん。それから麻衣、あんたの南玉復帰は私たちも了承した。荒子と横田さんも、南玉全体として却下されなければ、ウェルカムだそうだ。でだよ、心して聞きなさいよ。まあ、ケンカはいい。ガンガンぶつかりなさい。別に出戻りだろうが、おとなしくしてる必要はないさ。でも、今までみたいな策謀とかで組織をひっくり返すとかは言語道断だよ」
「はい、承知しています」
「なら、後はくどくどとは言わない。ふふ…、横田さんにはさ、こう言ったわ。本郷麻衣とは一歩も引き下がらずやり合えって。その結果もたらせられるものは、その時の都県境にとって、ストックになるとね」
ストック…
おけいと私がたどり着く”その時”には、私達が”そんなもの”を生み出してるって言うのか…



