ルーカスはゾッとした。レイラがこんな気持ち悪い手紙をもらっていたとはまるで知らなかった。 ルーカスは過去のループでは、レイラと深くかかわることをしなかった。 彼女が怯えないように遠くから完全な護衛を目指してきたのだ。 だが、ルーカスが見逃しただけで、レイラにはこんなにわかりやすい脅威が迫っていた。 きっと今までのレイラにも。 そう思うとルーカスは己の愚鈍さが本当に口惜しい。 「今までずっと怖かったんじゃないか?」