ルーカスの声にレイラは聞いてもらえた!とはしゃいでしまう。


自分から言えばいいものの、なんと切り出そうかとルーカスより悶々と考えたレイラである。もはやポンコツの域を通り越した置物だ。


レイラとルーカスはやっと目が合うようになったのだが、会話が弾むまでいかない。


二人で見つめ合ってレイラは今日の必殺一文を生成中。ルーカスはレイラの青い瞳の美しさにあてられて眉をしかめて恥ずかしくなってしまう。ゆえに沈黙。


犯人探しの前に、二人の意思疎通課題が山積みである。


レイラは説明が長くなり過ぎてキャパオーバーだと判断した。口が動かないと結論を得て、ルーカスに手紙を差し出す。


「見ても、いいのか?」