にこりと人好きのする笑顔を見せたアイザックは、レイラをひょいと肩に担いでしまった。 (えぇええ?!!や、恥ずかしいわやめて!) 無言のレイラはアイザックの肩や顔を押し返そうとするが、アイザックはケラケラ笑うだけだ。 「軽すぎて、か弱過ぎて驚きました」 (え?!何この人、全く人の話を聞きませんわ?!) レイラは珍獣を発見した気持ちでアイザックを見たが、レイラは話どころか一言も発していない。 (ルーカス様?!この護衛騎士は大丈夫なのですか?!)