目を逸らしたまま告げた彼の言葉に、レイラは顎が外れた!ような気がしたが安定の無表情だ気にしなくていい。


(そんなまさか!抱いて頂けるのですか?!なんて僥倖ですの?!)


ルーカスは自分で言ったことに恥じて、片手で額を覆い、ますます目を隠してしまう。耳先が赤くなるところをレイラの瞳は見逃した。


レイラはずっとルーカスに恋焦がれてきた。一度の思い出でも良い。いつでもどんな機会でもどんなゲスな理由でもいいから抱いてもらいたい。



「も、もちろん君に触れたりはしない」

(えぇ触れたりしないんですの?!)