堪らない愛語をもらって、ルーカスはレイラの唇に噛みついた。優しく伝えたい愛なのに、止めようのない激情が溢れてしまう。


純白のドレスを脱がせると、さらに神々しい白い肌がルーカスへの愛を伝えてくれた。


熱い肌を擦り付け合いながらルーカスがこぼした声に、レイラは目を瞬いた。


「もう君が愛しくて限界だ……君といると愛し過ぎて苦しい」


それは婚約破棄を告げられたと思った、あの夜の言葉と重なった。


『もう限界だ……君といると苦しい』


かつて、婚約破棄を告げられたと誤解したルーカスの言葉。


(あの日も、愛しいと、そう言ってくださっていた?)


高まったレイラはルーカスを力の限りに抱きしめる。またルーカスが愛しくて泣けた。


(私は、婚約破棄を望まれたことなど、一度もなかったのですね……!)


あの頃から一度も揺るがないルーカスの愛が、深くレイラに刻みついた初夜だった。