今まで胸に秘めて来たレイラへの想いを言葉に出すルーカスは、周りを混乱に叩きこんでいた。独りよがりが過ぎる。妻の可愛さに天を仰ぐ夫への周りの侍女たちの目は冷ややかだ。 傍から見ていると真顔、真顔、真顔の妻に、勝手に悶え続ける夫である。 (((大丈夫かこの夫婦……))) ルーカスが蕩けそうに破顔した顔を整えて、レイラの手をエスコートして握った。侍女たちの心配をよそに、二人は絶好調である。 「行こうか、レイラ」 レイラがコクンと頷くと、二人は煌びやかな聖なる夜のパーティへと踏み出した。