あふれる愛しさを混ぜ合った初めてのキス。


初めての口づけが離れて、レイラと額をキスし合ったルーカスは甘いため息をついた。余韻を楽しむ余裕もなく、理性を置き去りにしたルーカスは正直だった。


「このキスだけじゃ足りない」


初めてのキスは特別で、満ち足りていたはずなのに、まだ足りない。ルーカスはレイラといると強欲になっていく。


「もっと君が欲しい」


レイラへの想いがとめどない。こんな至近距離で初めて見た潤んだレイラの青い瞳がもう一度、ゆっくりと閉じられる。


ルーカスの渇望に応えるように、もっとして欲しいと語るその行為にルーカスは何も考えられなかった。


レイラが好きで好きで好きで。

ただ、もっとレイラが欲しかった。