「俺も2度目の時に徹底的調べ尽くした。

だが結果は同じで『危険は見当たらない』にたどり着く」

「なのにレイラ様は死んでしまう?」

「そうだ。あんなに完璧に護衛していたはずなのに……お前が突然きな臭いと言い出して、死んだレイラを発見する」


ルーカスはソファの前のテーブルに報告書をポイと捨ててしまう。


「死ぬ日だけは2回とも違ったんですよね?」

「そうだ。俺がレイラの亡骸に触れると……時が戻ってしまうところは共通しているが」


アイザックはぽりぽりと頭をかいた。


「あーその話何回も聞いてて思うんですけど」

「なんだ?」

「ルーカス様が犯人では?」