さっそく医者を呼びレイラを診せると、「過労です」の診断を受けた。


安堵と共にレイラに異常な負担をかけたことが悔しかった。


だが凹んでいる場合ではないルーカスは、ベッドで安らかに神々しく眠るレイラの横で尋問を開始する。尋問相手は当然、アイザックとベルである。


レイラのベッドの傍らに置いた椅子に足を組んで座るルーカスの前、床に直接アイザックが正座させられている。ベルはレイラが眠るベッドに腰掛けていた。


「レイラのパーティでの振る舞いと、体調不良について知っていることを話せ。命令だアイザック」


パーティ前に医師に調合させた薬がやっと効いてきたルーカスに声が戻る。レイラの急な変化のきっかけが、知りたかった。


「え?俺、怒られてます?レイラ様のお願いに付き合っただけですよ?」

「お兄様、私たち何も悪いことしていないわ。お姉様の内緒にしたい意思を尊重しただけよ?」


ルーカスは眉間に深い海溝をつくり、眉を寄せた。


二人の悪びれない主張はレイラが「他の男と会うのを内緒にして」とお願いしたから、内緒にしていたと聞こえた。


レイラがあんなに急に美しく変容してしまったのは、やはり男のためなのか。



「詳細を話せ」