レイラがコクンと頷く。さすが兄妹である。ベルがやった口真似は完璧だ。
レイラを前にして次々に質問をぶつけるウィリアムに、レイラはいつも劣等感を植え付けられた。見目麗しいだけでは第二王子の隣は務まらないと釘を刺されているようなのだ。
『そこでお二人にお願いがあって……』
レイラはさらに続きを書くと、ベルとアイザックは顔を見合わせて笑った。
「お姉様が望むならもちろんやりましょう!」
「俺も協力しますよ」
中庭の薔薇園で、三人は手を握り合った。
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