驚いたレイラは目を丸くした、つもりであるが彫刻の顔のままだ。


「どの兵士たちよりも鼻が利き、アイザックが一番に現場に急行した。

だからアイザックなら君を守れると思って、今回は時が戻った初日から特別護衛騎士として起用した」


レイラはルーカスの話を聞いて考えた後、さらさらとお手本通りに美しい字を書いた。


『第一発見者が犯人であることは、推理小説では王道ですわ』

「そ、そうなのか?まさか、そんな俺はなんてことを」


ルーカスは両手で頭を抱えた。まさか、犯人を一番事を為しやすい場所に配置したのが自分である可能性が浮上した。