「お母さん! お母さん! なんで! どうして!」

「....」

「置いていかないでよ! ねえ! お母さん!」

「....」

「お母さーーーん!!」



 っ! なんだ夢か。

 最近変な夢を見るようになった。

 ....! なんか体がだるい。

 体温計どこだっけ。

 

 うわ。どうしよ38.5度って。

 とりあえず連絡しないと。


「もしもし」

「あ〜、北沢くんやっと出た。何回も電話かけてたのに」

「ごめん。ちょっと体だがだるくて」

「体温測ったの?」

「うん。38.5度だった」

「なになに! きたっち風邪?!」

「とりあえず今日はゆっくり寝ててね」

「あぁ。ありがとう町田さん。そうするよ」

 久しぶりだな。

 こんなに熱を出すことなんて。

 なんだか....また眠たく....


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「北沢さん。大丈夫?」

「なんで町田さんがここにいるの」

「今日熱で学校来なかったでしょ? だからプリントとか持ってきたよ」

「ありがとう。でも俺の身体は丈夫だから心配すんな! 熱なんてすぐ消えるさ」

「そうなんだー。じゃあ私帰るね」


 お母さん、辛いよ。

 熱しんどいよ....

 ねぇ、、ねぇ、、

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    ピンポーン ピンポーン

「おーい。晴斗いるか〜!」

「あれ、今日買い物なんじゃ....」

「友達が苦しんでるのに遊んでられるかよ」

「そうか」

「きたっち! 元気出してー!」

 あれ....また涙が....

「大丈夫ですか? 晴斗さん」

「あ、うん。大丈夫だよ。ありがとう」

「きたっちは泣き虫だね!!」

「違うわ! そういえば町田さんは?」

「あ〜町田さんか。なんか『北沢くんなら身体が丈夫だから心配しなくていいよ』って言って帰ってったよ」

「そうなんだ」

「話長くなっちゃったな。ごめん。これ色々買っといたから。じゃあお大事に!」

「「お大事に〜」」

「あ、ありがとう」

 俺の為に買ってきてくれたのか。
 
 こんな事過去に1回しかなかったな。

 仮の友情ならこんな事しない。

 彼らのことを信じてみてもいいのかもしれないな。