翌日


昨日の夜も当然RINEは来た。
絶対的にプレイヤーである僕たちは答えざるを得ない。明日の本ゲームの運命を決める前夜戦である。


『いつ』

僕の内容はまたこれだった。
『誰が』ではなかったことに少しホッとした。


でもまあ、まだマシだよね。
自分たちで内容を決められるんだから。
完全な命令ゲームじゃなくてよかったよ。

向こうの出す命令に従うだけのゲームだったら慈悲もクソもない。犯人の掌の上で足掻き用もなく、ただ無様に潰されていくだけ。そんなゲームなんて当然皆殺しが目的だ。


…そう目的。
このゲームの目的はなんだ。

なんで僕たちにこのゲームをやらせる?
僕たちのクラスにだけ…

何がある?このクラスに何か…僕らの気づいていない闇がある?

因果と目的は必ず存在するはず。
それが犯人を見つけるための鍵だ。



考えるとすると…やっぱり久遠さん?
久遠さんが転校してきてこのゲームは始まった。

昨日彼女が言っていた強制思い込みプログラム。
まだ確定したわけじゃないけど、もし久遠さんに関係していることがあるとすればそれだ。


でもこれはこのゲームの根拠や目的とはまた違う。
…僕らのクラスが巻き込まれた意味…原因。
久遠さんの存在はその答えとはちょっと遠い気がする。

僕が知らないだけで何かあるかもしれないけど、今のところ得ている情報からそれらはわからない。



ゲーム、メッセージ

いつ、どこで、誰が、何をした

8…日常、普通…

クラスメイト、出席番号

久遠さん、転校…


転、校…?
転校…ズレた出席番号…
空席…8


久遠さんが転校してきて、出席番号が一つずれて、僕の後ろの席になって…


あれ?

僕の後ろの席って…いつから空席だった?

なんで空席なんだっけ?