その後、久遠さんの迎えが来たから流れで解散になった。
柳谷は何やら考えることがあるからってそそくさと立ち去ってしまった。
「じゃあ私も帰るね。また明日」
山野が少し苦しげに笑った。
なぜ枕崎が山野を呼んだのかは分からないけど、山野のように冷静な人間がこういう場面に参戦してくれていると謎に心強い。
「また明日。山野、寝なきゃだめだよ」
「え?」
「隈すごいから」
「ああ…ありがと。ちゃんと寝るよ。ひかるもね」
力が抜けたように微笑んだ。
やっぱり綺麗だなこの人。
山野が教室を出ようとするとガタンと机が鳴った。
「待って山野、俺も一緒に行く」
?
枕崎が雑にカバンを掴んで駆け足で山野に並んだ。
山野がきょとんとしている。
「じゃあ、ひかる」
「あ、うん。じゃあ」
「行こう、山野」
「あ、うん…?」
あらあら珍しい枕崎を見た。
「なんだよあれ」
残されていた東坡が気持ち悪いものを見るように枕崎達を見ていた。
東坡は山野も枕崎も嫌いだからな。
「さあね。でも枕崎にも男子高校生らしいところがあってちょっと安心したよ」
「男子高校生らしいってなんだよ」
「まあまあ、僕らも帰ろう」
「はー?」

