いつどこで誰が何をした



「…なるほど」
黙っていた枕崎が口を開いた。

「おそらく…ひかるの言った通りその注射で俺らのクラスはその機械が体内に入れられたんだろう。
そうでなければ説明がつかない。その時の医者もグルだったのかもしれない」
「医者も?」

「ワクチンに異常があればよほどヤブ医者じゃない限り気づくはずだ。打たれた俺たちの反応や腕の腫れ方でね。…多分その時点から、いやもっと前から入念に計画されていたんだろ」
…複雑なのはRINEの仕組みだけじゃないってことだね。


「それらを踏まえた上でも、俺らが今更どれだけ足掻いたってこのゲームから逃れる道はない。昨日も野々村が実行しないのを確認した時、犯人が機械のスイッチを入れたんだろう」

…じゃあ
「やっぱりクラスの中に犯人がいる可能性が高い」

「…確認した直後にスイッチを入れられるのは…あの場にいた人間だろうからね」
枕崎の重い言葉。



「…つまり僕らはもう、犯人の判断一つで死ねる状態ってことだよね」
僕の言葉にしんとする。

「あくまで憶測だが…一番可能性は高い。そうでなきゃ野々村の死に説明がつかん」


「…でもそうなると」
山野が落ち着いた声で言った。

「私達は嫌でもこのゲームに参加せざるを得ない」


…うん


そうだね。
逃げる選択はない。
やらなきゃ死ぬ。


「もう絶対的なプレイヤーなんだ」