次に気づいたのは久遠さんかな。 後ろから息を飲む声が聞こえた。 目に映る光景。 僕は出したことのないような力のない声で名前を呼んだ。 「のの…む、ら…」 その時 「きゃああああああああ!!!」 誰かが叫んだ。 みんなが一斉に顔をあげた。 そして 動かなくなった。 この日 この瞬間 僕たちの形だけの『当たり前』は がらがらと汚い音を立てて 崩れ落ちた。