「………」
沈黙が広がる。
カシャンと東坡がスマホを落とす。
渡辺が口を開けて成川を凝視する。
柿田は目だけで成川を見て固まる。
いち早く成川の方を見ていた柳谷。
ただでさえ大きな目をさらに大きくしている山野。
成川はいつも通りの表情で、ただ僕を真っ直ぐ見ていた。
が、かくんと首を落として下を見る。
そして小刻みに肩を揺らした。
「くっ…ふふ、あっははは!やだー何これ!超かっこいいじゃん!映画みたーい!」
大きく口を開けて、見たことないくらい爽やかな笑顔で笑い出した成川。
えー認めんの?もう足掻かないの?
なんだよつまんないの。
「サイッコーー!最高だよひかるくん!やっぱり僕が見込んだ主人公は格が違うねぇ!」
「成川…」
元気よく立ち上がる成川。
「せいかーい!このゲームは僕が企画して実行した!本当はもっと長引かせるつもりだったのに思ったよりバンバン死んじゃうからさぁ!長期戦の方が結末は感動するだろ?でもこんなかっこいい最終イベント設定してくれるなんて最高だよ!やった甲斐があった!」
うわーリアルにトチ狂ってるー
キモー
「Mo153に辿り着かれたのが早かったからなぁ。それがなければもっとゲームを複雑にできたのにさぁ!久遠愛菜のせいで勿体無いことになっちゃったよ」
そう言いながら胸ポケットからスマホ…のような黒い機械を取り出した。
「はいはい僕がゲームマスターです。ここまで生き残った皆さんおめでとう」
気色の悪い笑顔を作る。
「楽しかったー?」
…期待外れだったよ、成川。

