しばらくして、ガラリと教室の扉が開き東坡が帰ってきた。
しかし小塚の姿はない。
「小塚は?いなかったの?」
山野が聞く。
「………いや…いた」
「?」
首を傾げるみんな。
「…正確には…居たと言うより…あった」
「あった?」
……死体があったのか。
「死んでたんだね」
「…ああ」
僕の言葉に頷いた。
犯人はやはり今日終わらせるつもりだ。
疑われていた小塚を最初に殺したと言うことは
もう逃げも隠れもしないと…
殺れるものなら殺ってみろと…
そう言うことだろう。
「は?どういうことよ!」
柿田が声を荒げる。
「こ、殺してくれたんでしょ?ここにいる誰かが…犯人だってわかったから殺してくれたんだよね!?」
渡辺がみんなの顔を見ながら叫ぶ。
まるでそうであって欲しいと願うように。
「いいや、残念ながら違うよ渡辺」
僕はゆっくり教壇に上がり、教卓の前に立った。
「小塚は犯人じゃない」
柳谷が首の向きを変えて、僕ではない…とある方向を見る。
小塚が犯人ではないのなら、こいつしかない…
そう思ったのだろう。
正解だよ。柳谷。
「誰…誰が犯人なの!!!」

