いつどこで誰が何をした



1年3組。僕らの教室。

みんな自分の席に座っている。
穴だらけの席。
だけど…窓際、僕の列だけは全員いる。

僕、久遠さん、柳谷、山野、東坡
成川、柿田、渡辺…



「小塚は?」
「見てない」
柳谷が答えた。
「そう」
自分の席に大して物の入っていない鞄を置いた。

「…おはよう久遠さん」
「おはよう…ございます…」
久遠さんは何もないところを見つめて、グッと拳を握っている。

「分かった?」
犯人。
「……分かりました」
よく堪えてるね。えらいよ。


「小塚をここに連れてこよう。8時になったらメッセージが届いてしまう。その前に犯人を止められればいいんだけど」
まあ、難しいと思うけど。

「小塚が犯人なんだよね」
渡辺が席を立った。
「殺しましょう」
柿田も同じように立ち上がる。


「落ち着けよ、物騒だな」
「ひかる…いい加減教えろ。犯人は誰だ」
柳谷が珍しくイライラしながら言う。
「小塚を連れて来てからだってば」
柳谷はまだ犯人の確信がないんだね。

「探してくる」
東坡が席を立ち、ズカズカと扉に向かう。
「東坡、多分1年1組にいる」
いつも通り柿田のグループが集まる教室にいるはずだ。
「了解」


東坡が出て行った教室。
しんとしている。

「成川、身体は?」
「もう大丈夫だよ」
「よかった」

「ごめんなさい成川さん、私のせいで」
「いいんだよ。生きてるし」