いつどこで誰が何をした



「…東坡」
「…ん」
「祐樹を止めて」
僕は何故かこれ以上祐樹を見ていられず、背を向けて東坡に頼んだ。

「……」

「東坡?」
「……俺があいつを止めればお前は死ななくて済むのか?もしそうだって言うんなら意地でも止めてやる」
「は…何言ってんの?」
「…俺も克馬と同じだ。お前には死んでほしくない。克馬を止める義理はねぇ」
「……東坡」
「今お前を救うことができるのは、久遠愛菜の兄だけだ。だから…克馬があいつに詰め寄るのをやめたら、今度は俺がやる」

……なんでお前まで…
ほんと…馬鹿ばっかりだ…


あーあ…
なんか…めちゃくちゃ死にたくないな。


「今すぐなんとかっ…」
「祐樹っ!!」
「っ…」
僕が珍しく声を荒げたせいか、祐樹は目を見開いて静止した。
いいよもう。東坡が止めてくれないなら自分でやる。

「…戻ろう祐樹…みんなも」
祐樹に近づき腕を引っ張る。
綾人さんに頭を下げ、引き摺り出すように祐樹を連れて研究所を出た。


外に出ると、陽は西に傾き始めていた。
…そろそろ、夕方になる。