いつどこで誰が何をした



…もし、本当に自力で発動させたのなら
このクラスの中に1人、既にゲームから脱出した人間がいるということ。
そしてそいつは、もちろん自分では作動したかどうかなんてわからないはずだから…今もその事実に気づかずプレイし続けている…。

確かめる方法はある。夜に来るメッセージに返信せず、死ぬかどうか。
でもそんな危険な事できるはずがない。
犯人ですら誰が離脱したのか把握できないのであれば、ゲームが終わるまでそいつの正体は闇の中だ。

…結局そんな事実が分かったところで何も進展しないじゃないか。

「…僕が言える情報を少しでも君に共有しておこうと思ったんだ。君なら、このゲームを終わらせられるんだろう?」
そんなことわからないよ。久遠さんがそう思ってるだけだ。
それに僕は今日死ぬかもしれない。


それより…なんであんたはあんなことを知ってた?
犯人が自分にもMo153を使っていたこと、クラスの中に共犯者がいないこと。
何故そんな情報をあんたが持ってる?

「……綾人さん。もしかして…犯人が誰か知ってるんですか?」

「……」
「……」


「……残念だけど誰かまでは知らない。
でも僕は…このゲームが始まる前に、犯人と直に接触したことがある」
!!
「会ったんですか!?」
「静かに。…顔は見えなかったけどね。あまり詳しくは話せない。話すと…僕と家族が全員死ぬことになる」
…相変わらず汚いやり方だな。

「……いつか、全て終わったら…全て話す。ただ…これだけは伝えておく。
僕は…共犯者であり、このゲームのきっかけを作ってしまった人間だ」
「……」

「謝って済むものではないと分かっている。死んで詫びるべきだと思う。でも…僕が死んだらMo153を消去できる人間がいなくなる。必ずこの手で全て抹消する。代表が…加賀山秀行が…そう望んだように」

加賀山秀行…
Mo153の開発者。

「全て終わったら…命をかけて償うよ」


…久遠さんのことを思えば止めるべきだが、ぶっちゃけどうでもいい。
それに…僕は別に…

「好きにしてください。今の僕は明日生きているかわからない。全て終わるまで生きているとも限らない。それに、僕は別にあなたを恨んでない」
「…ひかるくん」
「…むしろ……」
「?」

……。

「いえ、長話しすぎましたね。みんなが不思議そうに見てる。早くやっちゃいましょう」