……。
柿田達のいる教室。
中で話し合いが行われているようだ。
よく見る光景。
片桐が教団に立ち、何やら話している。
…よく平気であそこに立てるな。
すげぇ神経だよあんた。
むしろ尊敬する。
僕は少し深呼吸して、離れた位置で軽くジャンプをする。
そしてそのままハッハッと呼吸を乱して…
バタバダバタ
わざとらしく足音を立てて教室の扉を開けた。
ガラッ
「はぁはぁ…か、片桐!」
「ひかる…?どうした?」
「ちょっと手伝ってくれ!僕らのチームの内容がかなり複雑で…学級委員の片桐に手伝ってもらわないとクリアできないんだ!指名されてるのは僕なんだ!頼む!手を貸してくれ!」
迫真の演技を見せる。
ぜぇぜぇと息をしながら懇願するように片桐を見る。
片桐は驚いた顔をしていたがハッとして僕に駆け寄る。
「わかった、詳しく聞かせてくれ」
「待って!」
っ
僕に手を差し伸べた片桐を止めたのは柿田だった。
「ダメよ片桐くん。怪しいわ」
…邪魔臭。
「あのひかるくんがこんなに取り乱すなんておかしいわよ。しかも学級委員の手がいるって何?どんな内容なのか詳しく聞かせてちょうだいよ。今ここで」
……
うぜぇ…
……どうする…
とりあえず片桐さえここから離せればいいんだけどな…
「何黙り込んでるの?本当にピンチならすぐに話せるはずでしょう?」
「…柿田…」
……。

