しんとする美術室。
縦に並んだ数字列。
今までのに加え、新しくついたばつ印。
三番。
梅原の番号。
今日来ていない時点で不安はあった。
…まさかそんなはずはないと…大丈夫だと…そう思っていた。
でも…虚しい願いに過ぎなかった。
「…どういうこと…だって…昨日は全然…っ返信しなかったってこと…?」
祐樹が僕の持っていたスマホを見て焦ったように言う。
「……梅原さん…」
久遠さんの暗い声。
再び沈黙。
「…ひかる…何か知ってるのか?」
…。
「美術室に入ってきてからおかしかったってことは、このメッセージが来る前から知ってたってことだろ」
柳谷が久遠さんの言葉を思い出して言う。
…ああ、そうだ。
僕は知っていた。
「…今朝、僕の机の引き出しにこれが入ってた」
僕がポケットから出したのは、四つに折られたルーズリーフ。
「手紙?」
「うん。梅原が入れたんだと思う。昨日のうちに」
「…なんて、書いてあったの?」
山野が僕を見る。
僕は開いて差し出す。
ゆっくりとそれを受け取った山野。
みんなが覗き込む。

