しばらくしてポツポツと他のみんなも揃い始める。
「おはよう、雨すげぇな」
祐樹が濡れた髪をブンブンと振って水気を飛ばす。
「おはよ、濡れるからそれやめろ」
「ひかるくん!おはよう!」
「いってぇな、花里!押すなよ!」
花里が僕の前にいた祐樹を突き飛ばした。
「今日も麗しいね!ひかるくん!ひかるくんのお父様に僕も会いたかったよ」
僕はフル無視を覚えた。
「おはようございます」
あ、久遠さん。
「おはよう」
僕を見てふわりと笑う。
「昨日はありがとう」
「いえ、お役に立ててよかったです」
…優しい。
「ちょっと?」
え。
僕と久遠さんの間にぬっと入って来る花里。
「二人の世界作るのやめてもらえる?作るなら僕も入れて」
相変わらずキモいな。
柳谷、東坡、そして成川。
僕のグループのメンバーが揃い始める。
今日も誰一人欠けさせず生き延びる。
…あれ?
「ねぇ梅原は?」
僕の言葉に教室を見回すみんな。
「あれ、まだ来てないね」
「昨日遅かったからかな」
昨日?
「遅かったの?」
「ああ、片桐と情報共有してた時にかなり話し込んじゃって割と夜までかかったんだ」
枕崎が言った。
「昨日は梅原が珍しく積極的だったから。いろいろ片桐に聞いてたし、俺が帰った後も柳谷と梅原は残ってたよな」
そうだったのか。
…もしかして僕がいろいろ探ってみてって言ったから頑張ってくれたのかな。
「でも帰る時は一緒だったよ。20時くらいかな。帰ろうって話になって解散した」
20時…結構かかったんだな。
揃わないと不安はあるけど…梅原は絶対に返信しないなんてことはない。
必ず来るはずだ。
梅原の空席を見た。

