その日も結局解決案は出ず、昼過ぎにはクラスメイトも減り教室は静かになっていく。
時間を無駄にしているような気分だ。
ぼーっと今日から設置された監視カメラを意味もなく見る。
「ひかるさん」
「ん?」
久遠さん。
「あの、今朝の話ですけど」
今朝?
「思い込みプログラムの…」
あーそういえば話すって言ってた。
「それって他のやつが聞いてても大丈夫?」
「え?あ、構いませんけど…」
じゃあ枕崎達を呼ぼう。
僕だけじゃちょっと心許ない。
「枕崎達呼んでくる」
教室を見渡しても枕崎はいない。
でもカバンはあるから多分まだいる。
ちょっと待っててと久遠さんに言って教室を出る。
と、すぐそこの廊下の窓のところに枕崎はいた。
隣に山野もいる。
…お取り込み中だったりする?
と思ったが、山野は窓の外を見てぼうっとしているし、枕崎はただ静かにその隣で壁にもたれかかり、山野と逆方向を見ていた。
美男美女。ものすごい絵になる。
なんで並んでるんだろ。まあ枕崎の方が寄ったのかな。意外にピュアそうだし隣にいるだけで満足なのかもしれない。
「お二人さん」
僕の声に振り向く2人。
「ちょっといい?」
ついでと言ってはアレだけど、座っていた柳谷と、あの時も居たし…ってことで東坡も呼んで、例のメンバーが揃った。
「何かわかったことでもあるの?」
柳谷が僕を見る。
「久遠さんから思い込みプログラムのことで」
「ああ…あれか」
枕崎が低い声を出す。
「片桐は?呼ばなくていいの?」
山野が少し教室を見回す。
……
「うん、いい。このメンバーでいい」
僕の言葉に少し首を傾げたが何も言わなかった。

