「…それから、僕の携帯で確認した。深川の番号のところにばつ印がついてた」
僕の一言に何度目かの空気が凍る感覚。
「うそ…でしょ」
牧村が目を丸くする。
「27番。全部で8つ」
「返信しなかったのか」
片桐が小さく呟いた。
「そんな…亜由…」
深川の空席。
その後ろに座る成川がそっとその椅子に触れた。
「時川が死んで…立花の無惨な死に方を目の前で見て…だいぶ来てたのかもな」
片桐が頭を抱えて言った。
「昨日俺と話した時は、至って普通だったのに」
ふつうね。
「みんな…何度も言うようだけど、頼むから返信してくれ」
片桐の拳
強く握られた拳
昨日と同じ、拳

