「クリアだ」
花里の目が丸くなる。
「さすって…指す?指差したの?今?」
スマホを見たまま頷く。
「…嘘……すごい…クリア…クリアだ!!やったね!ひかるくん!!」
走ってきた花里が抱きつこうと手を広げてきたのでサッと避ければ、ガシャーンと机に突っ込む。
ばつ印が…8つ。
野々村、瀬尾と多田、中谷と時川…大本と立花と…27…
「花里」
「いてて…なになに?」
「27番って誰だっけ」
「27?……あ、もしかして」
「ばつ印」
「…27は…後ろの方だよね」
…後ろ
今日来ていない。
「深川?」
「…今日は深川以外全員登校してるから。ばつ印がついてるんなら、そういうことだと思う」
…返信しなかったのか?
あれだけ死ぬことを恐れていた深川が?
なぜ?
時川…そして深川。
このゲームを強いられる現実から、死ぬことで逃げだそうとするような人ではないはずだ。
それなのになんで?
時川はもちろん、深川も精神的にだいぶ追い詰められてはいただろうけど…
なにより死ぬことを恐れていた。
死ぬとわかっていて返信しないような人じゃない。
「ばつ印は8つだ」
「…ということは今残っているのは、26人」
34人いたはずなんだけどね。

