君の家までの道を

決して通らないように

君とよく行った店を

見ないように

君の好きだったあの歌に

耳をふさいで

君を好きだった 自分に蓋をして


思い出さないように

細心の注意をはらって

疲れて眠って目が覚めて 君に会いたくなる


僕は君を大切にしていたんだ

本当だって

信じられなかった 君のせいだって


君に借りた物は まだ返せずに

しまったままで

君にもらった服も

捨てられないままで

君の口癖が移ったまま

抜けてくれなくて

どんなふうに 嘆いたって

結局は君のことばっかりだなあ


そうさ何十年も 同じ気持ちではいられないのなら

今すぐこの気持ちも 消えてくれていいのに

僕は少し強くなって 生きてるんだ

本当だって

君がいなくたって 大丈夫なんだ

それに今 君を考えているのだって

引きずっていれば

削れてなくなるって 計算の上さ

ああ こんなにも1日は長いのか

ああ 僕はただ揺るがない

この悲しみを 君に



僕は君を大切にしていたんだ

本当だって

信じられなかった 君のせいだって

それに君が 大切にしてくれていたのだって

本当は知っていたんだ

どうせなら もっと


ちゃんと言えばよかった

君に言えばよかった

君も僕もちゃんと

想い合っているって


ちゃんと言えばよかった

ちゃんと言えばよかった





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