犬になって君と過ごした『特別な時間』

「私もご飯食べよっと」

 芽依は食パンとヨーグルトをテーブルの上に置き、椅子に座るとテレビをつけた。

「今日の星占いっ! 今日のランキングは……」

 うちでも毎朝みている星占いがちょうどテレビで流れてきた。

「あ、私一位だ! あきらめないで待ってみて!だってさ。涼真(りょうま)は……」

 俺も顔を上げ、一緒にテレビを見て確認する。

「おとめ座、二位だ! 全力で伝えるとすっきりするって……」

 芽依の声が急に低くなった。
 ちらっと彼女をみると、口角を思い切り下げている。

 さらにため息までついていた。

 俺のこともチェックしてくれてるのか。ってかなんで今ため息なんかついたんだ?