それから1週間後、都内某所のナチュラルでおしゃれな印象のレストラン会場
「じゃあ今日は楽しみましょー!」
このドラマの制作チームで1番のお偉いさんが、小上がりの小さな段に立ってみんなにそう告げる。
出演者はもちろん、スタッフさんや関係者の人たち、50人程いる打ち上げ。
キラキラした世界に1人突然、投げ込まれたみたいな感覚。
たくさんの人の中、彗を探すと一番星みたいに輝いている。
もちろん、出演者の輪の中にいる彗に近づけるわけもなく、完全アウェー
分かってはいたけど来るんじゃなかった、と開始早々後悔。
「えー、じゃあ乾杯の音頭を星野くん!」
「ええ!?俺っすか!?」
プロデューサーらしき人に突然振られ驚いている彗。
どっと会場に笑いが起きる。