「みっ、美月ちゃんもう行こうか!」 そう言って、美月ちゃんの手を引いて歩く。 危ない危ない。 そりゃ、あんなに有名なお兄ちゃんがいたら自慢したくもなるよね。 分かるよ分かる。 「暁月さん、家に帰ったらちゃんと晩御飯作るので待っててください。」 家庭教師してもらった日は、晩御飯用意する約束だもんね。 今日は夕方くらいには帰って来れると思うし。 「うん、待ってる」 って嬉しそうに微笑む暁月さん。 …本当にいい人だなぁ。 2人の言う通り、付き合ってみたら幸せになれるかな…?