同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「ごめんなさい…!ちゃんと前を見ていなくて…」

「おれはなんともないよ。それよりも、キミはケガはないかい?」

「わたしも…なんともないです!」


雪夜さんはわたしの前にひざまずくと、手を差し伸べて体を起こしてくれた。

まるで、紳士のような振る舞いだ。


どっかのだれかさんとは大違い。


「どこかで見たことのある顔だと思ったら、キミは朝陽うみだね?」

「そうですけど…」


わたしがそう答えると、にっこりと微笑む雪夜さん。


でもどうしてわたし――じゃなくて、うみちゃんの名前を?


すると突然、雪夜さんがわたしの腕をつかむ。


「いっしょにきてもらおうか」

「…え?…えっ!?」


振り払おうとするけど、雪夜さんの線の細い体型からでは想像がつかないほどの強い力。


周りは、冷ややかな目でわたしを見つめる。