「…は?なんでそんなこと。オレたち、わりと仲いいんだから――」
「紅羽さんがキスしようとしてるその女。俺のなんですけど」
…それを聞いた紅羽さんの顔といったら。
目が点になり、まぬけにも口をぽかんと開けていた。
せっかくのイケメンが台無しだ。
「うみちゃんが…、藍の……?」
「はい。なんなら、婚約者ですけど」
「…婚約者?」
その瞬間、紅羽さんの腕の力が抜けてわたしはストンと廊下に落ちる。
「ら…ら…藍の…、婚約者!?」
「はい」
「で…でも!昨日、オレはうみちゃんにキスを――」
「それは、キスじゃなくて…人工呼吸です!」
こうなったら、うみちゃんを代弁してわたしが直接紅羽さんに伝えよう。
「…人工呼吸?」
「そうです!昨日、紅羽さんがプールで溺れて、それでうみちゃ――じゃなくて、たまたま通りかかったわたしが助けに入ったんです!」
「紅羽さんがキスしようとしてるその女。俺のなんですけど」
…それを聞いた紅羽さんの顔といったら。
目が点になり、まぬけにも口をぽかんと開けていた。
せっかくのイケメンが台無しだ。
「うみちゃんが…、藍の……?」
「はい。なんなら、婚約者ですけど」
「…婚約者?」
その瞬間、紅羽さんの腕の力が抜けてわたしはストンと廊下に落ちる。
「ら…ら…藍の…、婚約者!?」
「はい」
「で…でも!昨日、オレはうみちゃんにキスを――」
「それは、キスじゃなくて…人工呼吸です!」
こうなったら、うみちゃんを代弁してわたしが直接紅羽さんに伝えよう。
「…人工呼吸?」
「そうです!昨日、紅羽さんがプールで溺れて、それでうみちゃ――じゃなくて、たまたま通りかかったわたしが助けに入ったんです!」



