そのとき、ずっと突っ立っていた無愛想男と目が合った。
無愛想男は、冷ややかな目でわたしたちのやり取りを見ている。
「…ちょっと、無愛想男!なんとかしてよ…!」
と口パクで言いながら、マジな顔をして訴える。
しかし、プイッと顔を背けられた。
あからさますぎる見て見ぬふり。
仮にも、わたしは無愛想男の婚約者。
そのわたしが、他の男の人にキスされそうになってるっていうのに、それを見て見ぬふりする婚約者がどこにいるの…!
条件をのんで婚約者のフリをしたら、この学校でのいざこざから守ってくれるって言ったのに。
無愛想男はというと、言葉を発することなくわたしにジェスチャーをしている。
自分を指さし、なにか言えというように手をグーパーグーパーさせている。
一瞬、なにを伝えたいのかわからなかった。
無愛想男は、冷ややかな目でわたしたちのやり取りを見ている。
「…ちょっと、無愛想男!なんとかしてよ…!」
と口パクで言いながら、マジな顔をして訴える。
しかし、プイッと顔を背けられた。
あからさますぎる見て見ぬふり。
仮にも、わたしは無愛想男の婚約者。
そのわたしが、他の男の人にキスされそうになってるっていうのに、それを見て見ぬふりする婚約者がどこにいるの…!
条件をのんで婚約者のフリをしたら、この学校でのいざこざから守ってくれるって言ったのに。
無愛想男はというと、言葉を発することなくわたしにジェスチャーをしている。
自分を指さし、なにか言えというように手をグーパーグーパーさせている。
一瞬、なにを伝えたいのかわからなかった。



