同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

それに、うみちゃんは紅羽さんにキスしようと思ってしたのではなくて、ただの人命救助。


紅羽さんの発言からすると、どうやらプレイボーイみたいだけど…。

人工呼吸にときめいてしまうほど、見かけによらず根はピュアなようだ。


「うみちゃんを今から朱雀のメンバーに紹介するよ」

「…えっ!?なんでそんなことになるんですか…!?」

「そんなの決まってるだろ?オレの彼女なんだから♪」


そう言って、わたしをお姫様抱っこする紅羽さん。


だ…だから、彼女じゃありません!

と言いたいところだけど、四天王なんかに逆らうことなんてできない。


「…紅羽さん!下ろしてください…!」

「もう逃さないよ、ハニー♪」


はっと気づいたときには、わたしの唇に愛おしそうな視線を向ける紅羽さんの顔が。

ゆっくりと近づいてくる紅羽さんの顔から、なんとか逃れようとわたしは精一杯首を伸ばす。