あんなことやこんなことなんて言うけど、ただプールで人工呼吸をしただけですよね…!?
…それ以上でもそれ以下でもないですよね!?
「オレは昨日、キミのキスで目覚めた。これはもう、運命としか言いようがない」
どこからともなく1本の赤いバラを取り出した紅羽さんが、わたしの前にひざまずいてバラを差し出す。
まるで、目の前でミュージカルが繰り広げられているかのような錯覚に陥る。
――って、見惚れてる場合じゃなかった!
まさかとは思うけど、紅羽さん…昨日の人工呼吸を本当のキスと勘違いしちゃってる…!?
「これまで何人もの姫の唇を奪ってきたけど、その姫からキスをされるのは初めてのこと。あんなに、天にも昇りそうなキスは…生まれて初めてだった」
天にも昇りそうって…。
溺れて、実際にそうなりかけていましたよねとは今の紅羽さんには言えない。
…それ以上でもそれ以下でもないですよね!?
「オレは昨日、キミのキスで目覚めた。これはもう、運命としか言いようがない」
どこからともなく1本の赤いバラを取り出した紅羽さんが、わたしの前にひざまずいてバラを差し出す。
まるで、目の前でミュージカルが繰り広げられているかのような錯覚に陥る。
――って、見惚れてる場合じゃなかった!
まさかとは思うけど、紅羽さん…昨日の人工呼吸を本当のキスと勘違いしちゃってる…!?
「これまで何人もの姫の唇を奪ってきたけど、その姫からキスをされるのは初めてのこと。あんなに、天にも昇りそうなキスは…生まれて初めてだった」
天にも昇りそうって…。
溺れて、実際にそうなりかけていましたよねとは今の紅羽さんには言えない。