同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

本当は、こんなやつなんかの言うことなんて聞きたくない。


だけど、もはやわたしには出された条件を断る選択肢なんて残されていなかった。

というか、この条件をのむしか麗帝学園に残れる術はない。


「…おかしいわね。空き教室にもいないなんて」

「でも、まだ最後にこの教室が残ってるわ」


そう言って朱雀組が足を止めたのは、わたしが背にするドアの向こう側。

こんなところで見つかれば、すぐに捕まえられて即尋問。


「…どうする?このまま、朱雀組に捕まるか?」


わたしの顎をくいっと持ち上げ、楽しそうに笑みを浮かべる無愛想男。


「悪いようにはしねぇ。だから、俺の女になれ」


『俺の女』って…。

それも、“フリ”…でしょ?


絶体絶命のこの状況で条件を突きつけたら、わたしが断れるはずもない。