そのとき、突然腕をつかまれた。
驚いたときにはすでに遅く、そのまま口を塞がれて、わたしは空き教室へと引き込まれた。
「…おかしいわね。朝陽うみ、どこへ行ったの…!?」
「こっちに走っていったはずなのに」
廊下から朱雀組たちの声が聞こえてくる。
わたしはドア1枚隔てた空き教室の中で、息を殺して聞き耳を立てていた。
…無愛想男に口を塞がれながら。
「ちょっと…、いきなりなに…!?」
「なにって、お前を助けてやったんだよ」
助けたと言われても、口を塞がれて何事かと思った。
でも、危うく挟み打ちされるところを助けてもらったのはたしか。
「あ…、ありがとう」
わたしがお礼を言うと、無愛想男は満足したように少しだけ口角を上げる。
「お前も大変だな。面倒なのに巻き込まれて」
驚いたときにはすでに遅く、そのまま口を塞がれて、わたしは空き教室へと引き込まれた。
「…おかしいわね。朝陽うみ、どこへ行ったの…!?」
「こっちに走っていったはずなのに」
廊下から朱雀組たちの声が聞こえてくる。
わたしはドア1枚隔てた空き教室の中で、息を殺して聞き耳を立てていた。
…無愛想男に口を塞がれながら。
「ちょっと…、いきなりなに…!?」
「なにって、お前を助けてやったんだよ」
助けたと言われても、口を塞がれて何事かと思った。
でも、危うく挟み打ちされるところを助けてもらったのはたしか。
「あ…、ありがとう」
わたしがお礼を言うと、無愛想男は満足したように少しだけ口角を上げる。
「お前も大変だな。面倒なのに巻き込まれて」



