同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

そんなことを言い出したら、こんな展開になる原因となったラッキーだけで秀峰学園に入学したことすら間違いだったのかな。


いろいろと考えていたら、つくづく運のない自分にため息しか出てこない。


「おそらく、こっちからくるはずよ!」


進行方向の廊下の角から、朱雀組のそんな声が聞こえてきた。

どうやら、わたしは校舎で挟み打ちにされてしまったようだ。


追いつかれない自信はあったけど、さすがに前後から挟まれては逃げ場はない…。


わたしは諦めてゆっくりと足を止める。


もしうみちゃんみたいに愛嬌があれば、こんな学校の中でもわたしを助けてくれる人が1人でもいたのだろうか。


わたしは、ぼんやりと窓の外を見上げる。


…って、今そんなこと考えたって無駄だよね。

だって、この学校でわたしの味方になってくれる人なんて――。