というのは誤解で、うみちゃんいわくキスではなく人工呼吸だったんだそう。


体育のプールの授業で、温水プールで泳いでいた紅羽さん。

ふざけていた紅羽さんはそこで溺れてしまい、プールサイドに引き上げられたとき、たまたま通りかかったうみちゃんが人工呼吸をして助けたんだそう。


それを見ていた周りの女の子たちはうみちゃんに嫉妬。

尾ひれがついた噂はあっという間に学校中に広まり、麗帝の全女子生徒から敵視され、とくに紅羽さんのファンである朱雀組から追われるハメとなった。


〈溺れたって聞いたから、教科書で習った人工呼吸をしただけなんだけど、まさか1日でそんなことになってるなんて知らなかったよ…!ごめんね、そらちゃん〉

〈ううん、わたしはいいの。ちょっとびっくりしただけで〉


学校に着いてから、うみちゃんは目の敵のような扱われ方だったけど、やっぱり周りの誤解だということがわかった。