同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

「…なんだと」

「あの女から聞いたぞ。婚約者のフリをしてるだけだって」


一冴さんの言葉に、藍は唇を噛む。


「オレがそのおままごとを終わらせてやるよ。かわりに、オレがたっぷりかわいがってやるから安心しな」


と一冴さんが言い終わるや否や、その頬に藍が拳を振り下ろす。


それは一瞬の出来事で――。

気づいたら、一冴さんが地面に転がっていた。


「…ハハッ。ハハハハハッ!」


横たわる一冴さんから不気味な笑い声がもれる。

さっきの藍のパンチがまるで効いていないかのように、平然として立ち上がる一冴さん。


「なに熱くなってんだよ、藍!お前らしくもねぇ」


お腹を抱えて笑う一冴さんを藍はまっすぐに見つめる。


「仕方ねぇだろ。そらだけは、絶対だれにも渡したくねぇんだから」