同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

わたしがそう説明するも、一冴さんは鼻で笑う。


「なんだそれ。見逃してほしいからって、つくならもう少しマシな嘘にしな」

「嘘じゃありません…!わたしを人質に取ったところで、なにも――」

「だったら、本当にそうなのか証明してもらおうか」


証明…?


一冴さんはわたしに近づくと、平手打ちのようにしてわたしの肩を突き飛ばす。

その反動で、せっかく起き上がったというにまたソファの上に押し倒される。


「おいっ、撮ってやれよ」

「へい!」


一冴さんに命令されたピンクの髪の男の人は、ズボンのポケットからスマホを取り出す。

そして、そのカメラをわたしに向ける。


「嫌がるお前の姿をネットに流したら、あいつなら飛んでくるんじゃないか?」

「ですから、そんなことしたって無駄――」