そして、物陰から現れた人物を見て、わたしは驚いて声も出なかった。
「やあ、そらちゃん。ぐっすり眠れたみたいだな」
そう。
それは、わたしが待ち合わせしていたはずの一冴さんだった…!
「い…一冴さん?」
なんだか目つきが鋭くて、この前とは違う印象だ。
「あれ?1週間しかたってないのに、もうオレの顔を忘れたか?」
「…いえ、そういうことではなくて…」
「どうしてオレがこんなところにって、言いたそうな顔をしてるな」
状況が理解できず固まるわたしを見て、一冴さんはクスクスと笑っている。
「簡単なことだ。ここは紫龍のアジト。あんたはそこに連れてこられた。それだけだ」
「それだけって…。一冴さんとは喫茶店で待ち合わせしていたはず…。それなのに、まるでわたしを攫うみたいなこんなやり方――」
「やあ、そらちゃん。ぐっすり眠れたみたいだな」
そう。
それは、わたしが待ち合わせしていたはずの一冴さんだった…!
「い…一冴さん?」
なんだか目つきが鋭くて、この前とは違う印象だ。
「あれ?1週間しかたってないのに、もうオレの顔を忘れたか?」
「…いえ、そういうことではなくて…」
「どうしてオレがこんなところにって、言いたそうな顔をしてるな」
状況が理解できず固まるわたしを見て、一冴さんはクスクスと笑っている。
「簡単なことだ。ここは紫龍のアジト。あんたはそこに連れてこられた。それだけだ」
「それだけって…。一冴さんとは喫茶店で待ち合わせしていたはず…。それなのに、まるでわたしを攫うみたいなこんなやり方――」



