同居中の総長さま×4が距離感バグってます!

そして、物陰から現れた人物を見て、わたしは驚いて声も出なかった。


「やあ、そらちゃん。ぐっすり眠れたみたいだな」


そう。

それは、わたしが待ち合わせしていたはずの一冴さんだった…!


「い…一冴さん?」


なんだか目つきが鋭くて、この前とは違う印象だ。


「あれ?1週間しかたってないのに、もうオレの顔を忘れたか?」

「…いえ、そういうことではなくて…」

「どうしてオレがこんなところにって、言いたそうな顔をしてるな」


状況が理解できず固まるわたしを見て、一冴さんはクスクスと笑っている。


「簡単なことだ。ここは紫龍のアジト。あんたはそこに連れてこられた。それだけだ」

「それだけって…。一冴さんとは喫茶店で待ち合わせしていたはず…。それなのに、まるでわたしを攫うみたいなこんなやり方――」